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17歳
VELTPUNCH
オルタナティヴ・ロック・バンドVELTPUNCHが2曲入りのデジタル・シングル『17歳と嘘つき』を発表する。VELTPUNCHが新曲をリリースするのは結成25周年イヤーの2022年に発表した『蛙の唄 / Merry Go Round Girl』以来、約2年半ぶり。2023年と2024年は歴代のアルバムから時期ごとに区切って選曲をしたスペシャルなワンマン・ライブを開催してきたが、いよいよ本格的な新章が幕を開ける。
2010年代のエモ・リバイバル、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒットによる1990~2000年代下北沢シーンへの注目などもあり、ライブハウスに若手のオルタナ・バンドが溢れかえるようになった中で、先駆者として長く活動を続けてきたVELTPUNCHには改めて再評価の機運が高まり、10~20代のバンドからラブコールが送られる状況に。特に、1990~2000年代とは違って、女性ボーカルのバンドがシーンの中軸を担っている現代において、ナカジマアイコの存在感は改めて特筆すべきものがあると言えるだろう。
2曲の新曲はそんなシーンの期待にもバッチリ応える仕上がりで、VELTPUNCHの十八番である長沼秀典と荒川慎一郎によるツインギターの絡み、アイコと浅間直紀によるエッジの効いたハードコアなリズムを用いつつ、グランジ色強めな印象の「嘘つき」も、最大の特徴である長沼とアイコの男女ツインボーカルをフィーチャーしたミドルチューン「17歳」もどちらも素晴らしい。「17歳」の〈I’ll never hate your cheap rock〉〈本当はヒーローだって 尊敬や共感よりも金銭報酬切望してんの〉といった音楽愛とシニカルさが入り混じった歌詞は実に長沼らしく、ラストに聴くことのできる〈最低!〉という渾身のシャウトは、今もVELTPUNCHがティーンエイジのハートを胸に抱き続け、だからこそ若手からのリスペクトを受けていることの象徴だ。
2025年はファーストアルバム『when we drive』のリリースからちょうど25年目。2020年発表の『Suicide King』に続く、記念すべき10枚目のオリジナル・アルバムへの期待も募る。
[Text:金子厚武]

「17歳」
チョーキングによるイントロがMy Bloody Valentineを連想させる「17歳」は、VELTPUNCH最大の特徴である長沼秀典とナカジマアイコの男女ツインボーカル(これもある意味マイブラ的)をフィーチャーしたミドルチューン。〈I’ll never hate your cheap rock〉〈本当はヒーローだって 尊敬や共感よりも金銭報酬切望してんの〉といった強い音楽愛とシニカルさが入り混じった歌詞は実に長沼らしく、ラストに聴くことのできる〈最低!〉という渾身のシャウトは、名曲「killer smile」の〈音楽だって必要ねーよ。〉にも通じるものがある。今もVELTPUNCHがティーンエイジのハートを胸に抱き続け、だからこそ若手からリスペクトされていることを象徴する、胸熱な一曲。
[Text:金子厚武]

"17 years old"
The intro with a choking guitar in "17 Years Old" evokes the sound of My Bloody Valentine. This mid-tempo track features VELTPUNCH's signature vocals by Hidenori Naganuma and Aiko Nakajima. The lyrics, which blend strong love for music with a touch of cynicism, such as "I’ll never hate your cheap rock" and "In reality, even heroes crave monetary rewards more than respect or empathy," are very much in line with Naganuma's style.
The final, heartfelt shout of "Worst!" resonates with a similar energy to the iconic line ""I don't even need music" from their classic "Killer Smile."
This track, which symbolizes VELTPUNCH's enduring connection with teenage hearts, is a powerful anthem that continues to earn respect from younger generations.
[Text:Atsutake Kaneko]

VELTPUNCH【17歳】 (Official Music Video)
Director:SEI
Vo,Gt : 長沼秀典/Hidenori Naganuma @VP_official
Vo,Ba : ナカジマアイコ/Aiko Nakajima @aiko_veltpunch
Gt : 荒川慎一郎/Shinichiro Arakawa @arakawasi
Dr : 浅間直紀/Naoki Asama @naoki_asamac

[VELTPUNCH オフィシャル]
Official HP:http://www.veltpunch.net/
Instagram: / veltpunch_official
X:https://x.com/VP_official
Subscription:https://www.tunecore.co.jp/artists?id...
Apple Music: / veltpunch
Spotify:https://open.spotify.com/intl-ja/arti...
LINE MUSIC:https://lin.ee/xBiHi3M
Amazon Music:https://music.amazon.co.jp/artists/B0...
YouTube: • VELTPUNCH MUSIC VIDEO
Label (EVOL RECORDS):https://www.evol-records.com

嘘つき
VELTPUNCH
オルタナティヴ・ロック・バンドVELTPUNCHが2曲入りのデジタル・シングル『17歳と嘘つき』を発表する。VELTPUNCHが新曲をリリースするのは結成25周年イヤーの2022年に発表した『蛙の唄 / Merry Go Round Girl』以来、約2年半ぶり。2023年と2024年は歴代のアルバムから時期ごとに区切って選曲をしたスペシャルなワンマン・ライブを開催してきたが、いよいよ本格的な新章が幕を開ける。
2010年代のエモ・リバイバル、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒットによる1990~2000年代下北沢シーンへの注目などもあり、ライブハウスに若手のオルタナ・バンドが溢れかえるようになった中で、先駆者として長く活動を続けてきたVELTPUNCHには改めて再評価の機運が高まり、10~20代のバンドからラブコールが送られる状況に。特に、1990~2000年代とは違って、女性ボーカルのバンドがシーンの中軸を担っている現代において、ナカジマアイコの存在感は改めて特筆すべきものがあると言えるだろう。
2曲の新曲はそんなシーンの期待にもバッチリ応える仕上がりで、VELTPUNCHの十八番である長沼秀典と荒川慎一郎によるツインギターの絡み、アイコと浅間直紀によるエッジの効いたハードコアなリズムを用いつつ、グランジ色強めな印象の「嘘つき」も、最大の特徴である長沼とアイコの男女ツインボーカルをフィーチャーしたミドルチューン「17歳」もどちらも素晴らしい。「17歳」の〈I’ll never hate your cheap rock〉〈本当はヒーローだって 尊敬や共感よりも金銭報酬切望してんの〉といった音楽愛とシニカルさが入り混じった歌詞は実に長沼らしく、ラストに聴くことのできる〈最低!〉という渾身のシャウトは、今もVELTPUNCHがティーンエイジのハートを胸に抱き続け、だからこそ若手からのリスペクトを受けていることの象徴だ。
2025年はファーストアルバム『when we drive』のリリースからちょうど25年目。2020年発表の『Suicide King』に続く、記念すべき10枚目のオリジナル・アルバムへの期待も募る。
[Text:金子厚武]

「嘘つき」
熱のこもったシンバルの4カウントで始まる「嘘つき」は、VELTPUNCHの十八番である長沼秀典と荒川慎一郎による2000年代エモ直系なツインギターの絡み、ナカジマアイコと浅間直紀によるエッジの効いたハードコアなリズムを用いつつ、グランジ色強めのヘヴィな曲調が印象的な仕上がりで、タイトル通りの「嘘つき」をテーマにしたささくれだった歌詞とアレンジがよくマッチしている。中盤の間奏からは楽しげなクラップ(90年代ロックのリスナーであれば、ASHの「Kung Fu」を思い出す人もいるかも)と「Oi!」の掛け声が入り、ベースソロからギターソロへと展開していくスリリングな流れは、ライブにおける新たなハイライトを作り出すに違いない。
[Text:金子厚武]

"Liar"
This song starts with a passionate 4-count cymbal. The twin-guitar interplay by Hidenori Naganuma and Shinichiro Arakawa, which is one of VELTPUNCH's specialties, along with the edgy, hardcore rhythms from Aiko Nakajima and Naoki Asama, creates a heavy, grunge-infused sound that's truly striking. The aggressive lyrics and arrangement, which align perfectly with the theme of "liar," match the intense tone of the song.
From the middle interlude, lively clapping and chanting are introduced, and the thrilling transition from the bass solo to the guitar solo creates a flow that will surely become a new highlight in their live performances.
[Text:Atsutake Kaneko]

VELTPUNCH【嘘つき】 (Official Music Video)
Director:SEI
Vo,Gt : 長沼秀典/Hidenori Naganuma @VP_official
Vo,Ba : ナカジマアイコ/Aiko Nakajima @aiko_veltpunch
Gt : 荒川慎一郎/Shinichiro Arakawa @arakawasi
Dr : 浅間直紀/Naoki Asama @naoki_asamac

[VELTPUNCH オフィシャル]
Official HP:http://www.veltpunch.net/
Instagram:https://www.instagram.com/veltpunch_official/
X:https://x.com/VP_official
Subscription:https://www.tunecore.co.jp/artists?id=100837
Apple Music:https://music.apple.com/jp/artist/veltpunch/151405340
Spotify:https://open.spotify.com/intl-ja/artist/5pGkTQuHNVgzBgX4d9pFsc?si=tshl3thwTDW-ufzY-OyVyA
LINE MUSIC:https://lin.ee/xBiHi3M
Amazon Music:https://music.amazon.co.jp/artists/B003U7RCYM/veltpunch
YouTube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLyKb1TE2oTrnN2W0BkpGFLgWMeSGypuVC
Label (EVOL RECORDS):https://www.evol-records.com

蛙の唄
VELTPUNCH
VELTPUNCH【蛙の唄】(Official Music Video)

今年結成25周年を迎えたVELTPUNCHが2曲入りCD+BOOK『蛙の唄 / Merry Go Round Girl』を10月19日に発表する。1997年の結成以来、インディシーンに軸足を置きながら日本のオルタナティブロックをリードし、2度のメジャーリリースも経験しているその存在感は唯一無二。同時代のバンドの多くが歩みを止めた今も、自分たちのペースで活動を続け、下の世代にも大きな影響を与えているが、世界的に90年代のオルタナ/エモのリバイバルが起きている状況にあって、2020年発表の『Suicide King』以来となる2年ぶりの新曲は、まさに待望の作品だと言っていいだろう。
 ポストハードコア〜エモ由来のインテリジェンスとプレイヤビリティの高さを見せつけるプログレッシブなアレンジが特徴の「蛙の唄」、Weezer、Dinosaur Jr.、Smashing Pumpkinsといった90年代USオルタナヘの愛が爆発している「Merry Go Round Girl」の2曲は、どちらもVELTPUNCHにしか作り得ない渾身の仕上がり。オリジナルメンバーの長沼秀典とナカジマアイコによる男女ツインボーカルの魅力は未だ色褪せることなく、2010年代のバンドを支えてきた浅間直紀と荒川慎一郎とともに奏でる鉄壁のアンサンブルもさらに磨きがかかっている。
 メモリアルブックは計64ページの大ボリュームで、25年の歴史を網羅したヒストリーやディスコグラフィー、長沼とアイコのインタビュー、秘蔵写真に加え、メンバーの機材紹介や歴代Tシャツコレクションなども掲載され、ファンにはたまらない内容となっている。
 さらに、11月19日には2020年2月以来となるひさびさの有観客ライブも決定。新代田FEVERで昼夜2公演が行われ、昼を「ゴリゴリ編」、夜を「バキバキ編」として、なんと全曲異なるセットリストを演奏予定だという。また、両公演の来場者には特典として、長沼によるVELTPUNCH楽曲の弾き語り音源を聴くことのできるダウンロードチケットが配布されることになっている。CD、ブック、ライブと盛りだくさんな25周年イヤー、ぜひとも味わいつくしてほしい。

■蛙の唄
ナカジマアイコがメインボーカルを務める「蛙の唄」は、一曲の中に様々な展開、拍子、フレーズ、リズムを詰め込んだプログレッシブなナンバー。ポストハードコア〜エモ由来のインテリジェンスとプレイヤビリティの高さを見せつけるアレンジメントが圧巻だ。ハードなイントロから軽快な単音フレーズ、流麗なアルペジオと、次々に変化するギターワークも、手数多くアグレッシブに叩くドラムやボトムを支えるベースも、すべてに記名性があり、巧みなプレイの数々からはメンバーそれぞれの顔が浮かんでくる。間奏の轟音パートからライトハンド奏法も飛び出すギターソロ、最後に一瞬だけ出てくるピアノに至るまで、一瞬たりとも飽きさせないが、決して難解な印象を与えることなく、ポップソングとして成立させているのも熟練の技だと言えよう。輪唱でお馴染みの「かえるのうた」をモチーフにしたユーモラスな歌詞にも注目してほしい。

ルゥム
VELTPUNCH
『question no.13』
M2:ルゥム

killer smile
VELTPUNCH
『a huge mistake』
M1:killer smile

Cheap Disco\"13 steps\"
VELTPUNCH
『a huge mistake』
M3:Cheap Disco\"13 steps\"

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