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蛙の唄
VELTPUNCH
VELTPUNCH【蛙の唄】(Official Music Video)

今年結成25周年を迎えたVELTPUNCHが2曲入りCD+BOOK『蛙の唄 / Merry Go Round Girl』を10月19日に発表する。1997年の結成以来、インディシーンに軸足を置きながら日本のオルタナティブロックをリードし、2度のメジャーリリースも経験しているその存在感は唯一無二。同時代のバンドの多くが歩みを止めた今も、自分たちのペースで活動を続け、下の世代にも大きな影響を与えているが、世界的に90年代のオルタナ/エモのリバイバルが起きている状況にあって、2020年発表の『Suicide King』以来となる2年ぶりの新曲は、まさに待望の作品だと言っていいだろう。
 ポストハードコア〜エモ由来のインテリジェンスとプレイヤビリティの高さを見せつけるプログレッシブなアレンジが特徴の「蛙の唄」、Weezer、Dinosaur Jr.、Smashing Pumpkinsといった90年代USオルタナヘの愛が爆発している「Merry Go Round Girl」の2曲は、どちらもVELTPUNCHにしか作り得ない渾身の仕上がり。オリジナルメンバーの長沼秀典とナカジマアイコによる男女ツインボーカルの魅力は未だ色褪せることなく、2010年代のバンドを支えてきた浅間直紀と荒川慎一郎とともに奏でる鉄壁のアンサンブルもさらに磨きがかかっている。
 メモリアルブックは計64ページの大ボリュームで、25年の歴史を網羅したヒストリーやディスコグラフィー、長沼とアイコのインタビュー、秘蔵写真に加え、メンバーの機材紹介や歴代Tシャツコレクションなども掲載され、ファンにはたまらない内容となっている。
 さらに、11月19日には2020年2月以来となるひさびさの有観客ライブも決定。新代田FEVERで昼夜2公演が行われ、昼を「ゴリゴリ編」、夜を「バキバキ編」として、なんと全曲異なるセットリストを演奏予定だという。また、両公演の来場者には特典として、長沼によるVELTPUNCH楽曲の弾き語り音源を聴くことのできるダウンロードチケットが配布されることになっている。CD、ブック、ライブと盛りだくさんな25周年イヤー、ぜひとも味わいつくしてほしい。

■蛙の唄
ナカジマアイコがメインボーカルを務める「蛙の唄」は、一曲の中に様々な展開、拍子、フレーズ、リズムを詰め込んだプログレッシブなナンバー。ポストハードコア〜エモ由来のインテリジェンスとプレイヤビリティの高さを見せつけるアレンジメントが圧巻だ。ハードなイントロから軽快な単音フレーズ、流麗なアルペジオと、次々に変化するギターワークも、手数多くアグレッシブに叩くドラムやボトムを支えるベースも、すべてに記名性があり、巧みなプレイの数々からはメンバーそれぞれの顔が浮かんでくる。間奏の轟音パートからライトハンド奏法も飛び出すギターソロ、最後に一瞬だけ出てくるピアノに至るまで、一瞬たりとも飽きさせないが、決して難解な印象を与えることなく、ポップソングとして成立させているのも熟練の技だと言えよう。輪唱でお馴染みの「かえるのうた」をモチーフにしたユーモラスな歌詞にも注目してほしい。

ルゥム
VELTPUNCH
『question no.13』
M2:ルゥム

killer smile
VELTPUNCH
『a huge mistake』
M1:killer smile

Cheap Disco\"13 steps\"
VELTPUNCH
『a huge mistake』
M3:Cheap Disco\"13 steps\"

Cyndi... come back
VELTPUNCH
『WHITE ALBUM』
M2:Cyndi... come back

CRAWL
VELTPUNCH
『CRAWL』
M1:CRAWL

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