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eんパす・iん・tHe・ルーむ
ザ・シスターズハイ
ザ・シスターズハイ【eんパす・iん・tHe・ルーむ】 (Official Music Video)

轟音とエキセントリックなアプローチでゴキゲンなサウンドをかき鳴らす新潟発4ピースネオパンクロックバンド、「ザ・シスターズハイ」。
Dr,椿が正式加入し4人体制となり、2023年11月15日(水)にニューシングル「弱電脳Magicaる」を音楽配信・サブスク限定でリリース。既にライブでも披露されている「eんパす・iん・tHe・ルーむ」「絶望MAQUIA」の2曲のリリースとなる。RECエンジニアに銀杏BOYZ、teto、神聖かまってちゃんなどを手掛けた「近藤 圭司 氏」を起用、また、「eんパす・iん・tHe・ルーむ」では、超☆社会的サンダルのGt,Vo,オニザワマシロがゲストコーラスとして参加している。

Gt.Vo, 渡邉九歳(@watanabekyusai)
Gt, まさやんぐ(@masaya_bear)
Ba, カイ(@2020shinshin)
Dr, 椿(@tsubaki_drums)

【弱電脳Magicaる 曲解説】text:金光 裕史(音楽と人 編集長)
「eんパす・iん・tHe・ルーむ」
独特な言語感覚のタイトルは照れ隠し。改名することになったが、これだから女子供は、というヴォーカルの名前もそう。そんな気持ちを、ミディアムなテンポで優しいメロディが、繊細で生きづらい、エンパス気質な心をむき出しにしていく。ヴォーカルとベースだけで始まり、ハンドクラップ、そしてギターが加わり、どんどんバンドのグルーヴでひとつになっていくのもいい。女性コーラス(超☆社会的サンダルのGt,Vo,オニザワマシロ)も含め、ザ・シスターズハイの新機軸となる1曲。

綾波
さよならミオちゃん
北海道札幌市在住、全方位型エンターテイメント集団「さよならミオちゃん」。とにかくライブの熱量が凄いともっぱらの評判。自分たちでもそう思う節がある。
2014年夏、札幌で結成。「全方位型エンターテイメント集団」と名乗り、米軍基地で米兵相手にライブを重ね、電流鉄骨渡り、自らの血液を賭けた麻雀など数多の死闘を乗り越え現編成に至る。
2018年から活動のスピードを上げ、「BAYCAMP2018」「BAYCAMP2019」などの各地フェスや 「FM NORTH WAVE & WESS presents IMPACT!XIII」「下北沢SOUND CRUSING」などのサーキットイベントに出演。2021年に現在のメンバー体制となり、本格的に始動。2022年10月5日にキャリア初のフルアルバム「そしてセカンドへ」を各CDショップでリリース。 2023年には「BAYCAMP2023」「TOKYO CALLING2023」に出演。ライブをやり続け鍛えた2024年、「綾波」を音楽配信・サブスク限定でリリース。およそ1年3ヶ月ぶりのリリースとなる。

さよならミオちゃん(@sayonaramiochan)
Vo./Gt. 日野ヤヨイ(@gggbababa)
Gt. ヤナギハラユウタロウ(@yuttus)
Ba. 久松門左衛門(@SayomioBass)
Dr. 太朗コーポレーション(@tr4125)

絶望MAQUIA
ザ・シスターズハイ
ザ・シスターズハイ【絶望MAQUIA】 (Official Music Video)

轟音とエキセントリックなアプローチでゴキゲンなサウンドをかき鳴らす新潟発4ピースネオパンクロックバンド、「ザ・シスターズハイ」。
Dr,椿が正式加入し4人体制となり、2023年11月15日(水)にニューシングル「弱電脳Magicaる」を音楽配信・サブスク限定でリリース。既にライブでも披露されている「eんパす・iん・tHe・ルーむ」「絶望MAQUIA」の2曲のリリースとなる。RECエンジニアに銀杏BOYZ、teto、神聖かまってちゃんなどを手掛けた「近藤 圭司 氏」を起用、また、「eんパす・iん・tHe・ルーむ」では、超☆社会的サンダルのGt,Vo,オニザワマシロがゲストコーラスとして参加している。

Gt.Vo, 渡邉九歳(@watanabekyusai)
Gt, まさやんぐ(@masaya_bear)
Ba, カイ(@2020shinshin)
Dr, 椿(@tsubaki_drums)
※2023年9月より「これだから女子供は」改め「渡邉九歳」に改名。

「絶望MAQUIA」
2023年7月の【俺は病気じゃないツアー】ツアーファイナルで披露されていた曲。ライヴでファンと共に盛り上がることを意識しているのか、これまでのザ・シスターズハイらしさがてんこ盛り。冒頭から熱量が半端なく強い。特にサビに入るパートは、会場が一体となる光景が想像できる。そして〈誰も信じてたもの忘れたくない/って想いだけは信じたい〉というメッセージにすべてが集約されていく。この純粋さが彼らの魅力である。


真里
ザ・シスターズハイ
ザ・シスターズハイ【真里】 (Official Music Video)

轟音とエキセントリックなアプローチでゴキゲンなサウンドをかき鳴らす新潟発4ピースネオパンクロックバンド、「ザ・シスターズハイ」。

Gt.Vo, これだから女子供は(@onnakodomo1)
Gt, まさやんぐ(@masaya_bear)
Ba, カイ(@2020shinshin)

2023年2月の東名阪をまわる『家賃3万払えねえtour 2023』も大成功(東京公演はSOLD OUT)させた彼らが、2022年8月に発表したEP『disLOVEる』に引き続き、NEW EP『凶天使Vitaる』を完成させた。
 インパクト大な作品やツアーのタイトル、フロントマンであるギターヴォーカルの名前が「これだから女子供は」、ということもあって、破滅的で奇抜なパンクロック、ロックンロールを鳴らすバンドというイメージがあるかもしれないが、それは当たっているようで違っていたりもする。
 たしかに、「まさやんぐ」(G)が大学構内を奇抜な服装で歩いていたという理由だけで声をかけた「これだから女子供は」(G/Vo)とともに前身バンドがスタートしているし、バンド経験がない「カイ」(Ba)を気合いでスカウトしているのは完全に振り切れているエピソード。
 しかしながら、『disLOVEる』は異端な言葉が散りばめられた歌詞ながらもセンスを感じさせ、歌もギターもおもいっきり歪ませたロックンロールを炸裂させつつもポップミュージックとしてどこまでも成立させていたし、ライヴに関しても真摯に向き合い、やりたいことはやる、というまっすぐに思いっきり熱を放出するスタイル。初ワンマンで「ヤりたい半分」をメンバー3人がそれぞれヴォーカルを務める形式で3曲連続で披露したのはその純粋さがわかりやすく形になった例であろう。
 昨年は『disLOVEる』のリリースツアーを3ヶ月にわたって開催し、こんなご時世でもライヴハウスへ積極的に足を伸ばしながら、キャンプインフェス「WIRELESS CARNIVAL」、サーキットイベント「TOKYO CALLING 2022」や「MINAMI WHEEL 2022」「SAKAE SP-RING 2022」にも参加。オーバーグラウンドにもしっかり届く音を響かせ、高い評価を勝ち取っているのだ。
 そして、新作『凶天使Vitaる』はより彼らの旨味を味わえる意欲作。いい緊張感を漂わせるギターのイントロから激走し、サビではシンガロング必至なロックンロールナンバー「真里」で幕を開け、そのタイトルとは裏腹に、浮遊感のある歌声と空間を感じさせるアレンジで愛情が滲み出ている「くたばれライブハウス」、賑やかなギターリフに速射砲のように畳み掛けるヴォーカルでゴキゲンにフロアを湧き立たせるに違いない「天使のごめんね」、憂いを帯びながらしみじみと語りかけるスローナンバー「C♯memorial」、絶妙なテンション感で推進し、涙を誘うメロディーが胸を打つ「タンジェリン」という全5曲。サウンドアプローチはより多面的になり、底知れぬ可能性を感じさせてくれる1枚として仕上がっている。
 4/21からは長期にわたるリリースツアーも開催。落ち着きがちなロックシーンに風穴を開けるようなパワフルかつエネルギッシュなパフォーマンスで各地を席巻してくれるであろう。


「真里」
ネジが飛んだように<真里真里真里真里真里真里真里真里真里真里真里>と連呼し、ざらついた感情をぶちまけるように叫ぶサビは一度だけでも聴けば胸を離れないほど極上のキャッチーさを誇り、すでにライヴではキラーチューンとしてフロアから拳が突き上げられる1曲。これだから女子供はのしなやかな歌声、ロックンロールならではの疾走感、曲頭の不穏なフレーズから一気に覚醒して弾き倒すまさやんぐのプレイにも惹きつけられる。<痛いぐらい辛い不安にしたいんじゃないんじゃない>や<何も言わないお前が嫌だったんだよ全部>等、それぞれの愛の意味合いや抱きしめ方を問うような歌詞も深い。

愛とディスタンス
THE KING OF ROOKIE
THE KING OF ROOKIE【愛とディスタンス】(Official Music Video)

新潟を拠点のパンクロックバンド THE KING OF ROOKIE。新潟のみならず、活動の範囲を全国に広げ、ライブを精力的に行っている彼らの一番の魅力は、一瞬も目を離せない、激しいステージパフォーマンスとキャッチーな楽曲。明るく個性派揃いの3人組バンド。

Vo,Gt 鈴木琳:@Rin_sansansan
Ba, ワシミリョウ:@tkor_ryo
Dr, 犬人間:@nekoze_999

銀杏BOYZやTHE BLUE HEARTS直系の熱く泥臭いロックを心の奥底まで届ける新潟発ライブパンクロックバンド、「THE KING OF ROOKIE」。その勢いはとどまることを知らず、地元新潟はもちろん全国に活動範囲を広げ、まさに今こそチェックすべきバンドだ。そんな彼らが4月5日(水)にNEW MINI ALBUM『ミックスジュースロケット』をリリースする。元々、鈴木琳(Vo/Gt)と犬人間(Dr/cho)が小学校からの幼馴染であることに加え、ワシミリョウ(Ba/cho)が15歳のころGReeeeNの「花唄」のMVをみてバンドを始めたくなったことや、犬人間が14歳でドラムを始めて3か月でライブをしたことなど彼らはルーツに少年時代の刹那的な音楽体験や楽しさがあるわけだが、今回のEPにもそのような「愛、自由、平和、楽しさ」といった要素が6曲の中に存分に盛り込まれている。まさにライブパンクロックバンドTHE KING OF ROOKIEを表す1枚だ。自由奔放にやりたいことや好きなものを素直に歌う「愛とディスタンス」、開放的で爽快な「目玉パチンコ」、刹那的と呼ぶにはあまりにも一瞬で過ぎ去ってしまう「アイマイマイマインド」から冒頭のピックスクラッチやメンバー全員での掛け声が印象的なライブ鉄板曲になる事間違いなしな「無理、マジ破裂」までかなりのハイペースで駆け抜け、今まで関わってきたものや人、人生そのものへの感謝や賛美をハートフルに歌い上げる「短い人生」を挟み、最後は「避行少年」でいつまでも失われることのない青春のきらめきを残してEPを締めくくる。やはりTHE KING OF ROOKIEの魅力といえばホームアウェイに関わらず会場全体を巻き込んでしまうライブの熱量や見ていて飽きることのないライブパフォーマンスがあげられるわけだが、音源に触れてみると鈴木琳の書く歌詞には奥行きがあり、各々の思い描く景色を当てはめられるということに気づくだろう。そういった意味でも今MINI ALBUM『ミックスジュースロケット』はこのバンドの多面的な魅力を知るのにふさわしい1枚だ。THE KING OF ROOKIE、終わらない青春を携えて彼らは日本全国どこへだって駆けつける。


「愛とディスタンス」
ディスタンスという言葉はコロナ渦を連想させるのだろうか、しかし曲自体にそんな悲壮な雰囲気はなく、むしろ満員のライブハウスが熱狂に包まれている光景が浮かんでくる。何かと制限の多い時代に、やりたいことや好きなことを「なんでもできるのだ」「自分位は信じていたい」「まだ足りない」と衝動そのままに自由に歌う姿は一層輝く。


蛙の唄
VELTPUNCH
VELTPUNCH【蛙の唄】(Official Music Video)

今年結成25周年を迎えたVELTPUNCHが2曲入りCD+BOOK『蛙の唄 / Merry Go Round Girl』を10月19日に発表する。1997年の結成以来、インディシーンに軸足を置きながら日本のオルタナティブロックをリードし、2度のメジャーリリースも経験しているその存在感は唯一無二。同時代のバンドの多くが歩みを止めた今も、自分たちのペースで活動を続け、下の世代にも大きな影響を与えているが、世界的に90年代のオルタナ/エモのリバイバルが起きている状況にあって、2020年発表の『Suicide King』以来となる2年ぶりの新曲は、まさに待望の作品だと言っていいだろう。
 ポストハードコア〜エモ由来のインテリジェンスとプレイヤビリティの高さを見せつけるプログレッシブなアレンジが特徴の「蛙の唄」、Weezer、Dinosaur Jr.、Smashing Pumpkinsといった90年代USオルタナヘの愛が爆発している「Merry Go Round Girl」の2曲は、どちらもVELTPUNCHにしか作り得ない渾身の仕上がり。オリジナルメンバーの長沼秀典とナカジマアイコによる男女ツインボーカルの魅力は未だ色褪せることなく、2010年代のバンドを支えてきた浅間直紀と荒川慎一郎とともに奏でる鉄壁のアンサンブルもさらに磨きがかかっている。
 メモリアルブックは計64ページの大ボリュームで、25年の歴史を網羅したヒストリーやディスコグラフィー、長沼とアイコのインタビュー、秘蔵写真に加え、メンバーの機材紹介や歴代Tシャツコレクションなども掲載され、ファンにはたまらない内容となっている。
 さらに、11月19日には2020年2月以来となるひさびさの有観客ライブも決定。新代田FEVERで昼夜2公演が行われ、昼を「ゴリゴリ編」、夜を「バキバキ編」として、なんと全曲異なるセットリストを演奏予定だという。また、両公演の来場者には特典として、長沼によるVELTPUNCH楽曲の弾き語り音源を聴くことのできるダウンロードチケットが配布されることになっている。CD、ブック、ライブと盛りだくさんな25周年イヤー、ぜひとも味わいつくしてほしい。

■蛙の唄
ナカジマアイコがメインボーカルを務める「蛙の唄」は、一曲の中に様々な展開、拍子、フレーズ、リズムを詰め込んだプログレッシブなナンバー。ポストハードコア〜エモ由来のインテリジェンスとプレイヤビリティの高さを見せつけるアレンジメントが圧巻だ。ハードなイントロから軽快な単音フレーズ、流麗なアルペジオと、次々に変化するギターワークも、手数多くアグレッシブに叩くドラムやボトムを支えるベースも、すべてに記名性があり、巧みなプレイの数々からはメンバーそれぞれの顔が浮かんでくる。間奏の轟音パートからライトハンド奏法も飛び出すギターソロ、最後に一瞬だけ出てくるピアノに至るまで、一瞬たりとも飽きさせないが、決して難解な印象を与えることなく、ポップソングとして成立させているのも熟練の技だと言えよう。輪唱でお馴染みの「かえるのうた」をモチーフにしたユーモラスな歌詞にも注目してほしい。

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